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不動産バブル

金融機関による不動産向け融資が12兆円を超え、過去最高を記録しているそうです。
背景の一つが相続対策のアパート建設と、マイナス金利による金融機関の融資の増加での投資目的によるアパート建設です。
将来的に人口減になるにも関わらず、賃貸住宅が飽和状態になりつつあります。
結果的に、空き室を抱えたアパートがますます増え、アパートローン破産も増えるのでは・・と危惧されています。

恵庭においても投資目的のアパート建設が増え、大家(所有者)が市外道外の人が多くなっている傾向です。
不動産業者による建築、売買なので「実際に物件は見ていない」といった所有者さんもいます。
そうなると、入居者や物件の管理も業者任せになり、地域とのコミュニティにも無関心な所有者(大家)のアパートは、儲けを産み出すだけの建築物になるのです。
そういう物件は地域を豊かにするとは思えません。

弊社も不動産会社ですが、お金に糸目を付けない投資家がアパート用地をどんどん買って行く様子を複雑な心境で見ています。

好立地の売地が出ると、私は本音として「地元の人のためになる、もしくは恵庭を愛してくれて、地域経済に貢献ぢてくれる人に買ってもらいたい」と思うのです。

でも、売主さんは「少しでも高く売りたい」
となると、買いに来るのは「お金持ちの投資家」になるのです。
われわれ地元業者はジレンマを抱えながら仕事をしています。

金融機関は生きのびるため、不動産業界は儲けるため・・・
将来的に今の状況はマズイと感じています。それでも仕事(営業)をしています。

もし、身近に「アパート経営を考えている」と言う人がいたら、「立地条件の悪いところはやめて」と助言してあげてください。
不動産業界はミニバブル状態です。
でもいつかは収まります。

立地の不利なアパートは将来、空き室率が50%がゾロゾロでてくる可能性が高いのです。
一時的な甘い話には乗らないことです。


2017年5月15日