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マイナス思考が役立つ仕事

不動産業には、トラブルが付き物です。
注意を払っていても、気づかなかったことがあり、お客様を怒らせてしまうことがあります。

売買を終了して1年以上も経って、苦情を言われたことがあります。
それは、古屋を取り壊し、更地で売った土地でした。
買主はすぐ家を建てずに土地だけ所有していました。
さて、いざ家を建てるために、準備を始めたところ、その土地の2軒裏の家の水道管がその土地の下を走っていることが分かりました。
水道事業者が調べて分かったことでした。
私はその土地を売るときに、水道管の敷設図を取り寄せ、水道管の取り出し口を確認して、全く問題無しだと思っていたのです。
そして、その土地の裏では、新しい家が新築されたばかりでした。
まさか、さらにその裏向こうの家の水道管があるとは思ってもないことです。
と、言うことは、裏の別の業者が建てた新築物件の真下も通っている、ということです。

隠れた瑕疵でした。。
瑕疵担保期間は過ぎていたので、私含め元所有者は、責めを負わずに済みましたが、誠に申し訳なく、謝りました。
幸い、新築するのには邪魔にならない隣地寄りの敷設だったので、最悪の「家の真下に別な家の水道管がある」事態は避けられました。

そういう、痛い目にあって、私はマイナス思考で仕事をします。
物件が出たら「欠点」を探すのです。
その欠点が解決できないものであれば、それを隠さず「このような物件でも宜しいですか?」と言って、売りに出すのです。

人間関係も同じようなものだと思います。
自分の欠点は先にさらけ出した方が、後々楽なのです。

で、今回の問題の土地の裏の新築の家。
居住者は、「自分の家の地下に、お向かいの家の水道管が走ってる」って、知ってるのでしょうか・・・

黙して語らずですね。。


2015年8月28日